タンパク質不足を解消していくために大切なことは、「食事」です。
むやみにたくさんタンパク質製品を摂取すればよいわけではありません。
自分にとって必要な量をしっかり把握し、必要な分だけ食べることが大事です。
さらに、よりタンパク質の吸収をよくするための食べ合わせなども重要になってきます。
それでは見ていきましょう。
タンパク質は体内でストックできないため 、体内でアミノ酸がリサイクルされています。
しかし、摂取量が少ない期間が長いほどそれもできなくなり、不足状態になってしまいます。
そのため、毎日必要量を補うことが必要です。
野菜中心の生活で、玄米や大豆を多く食べているとタンパク質不足になってしまいます。
玄米や大豆に含まれている植物毒「レクチン」は、小腸壁を傷めてリーキーガットを誘発します。
そのため、玄米や大豆を常食していると胃腸の消化吸収機能が損なわれ、タンパク質を十分摂れなくなり不足します。
また、大豆には「トリプシンインヒビター」というタンパク質の消化を阻害する成分が含まれています。
そのため、大豆製品を多く食べているとタンパク質の消化吸収はいっそう悪くなります。
ただ、納豆や味噌などの発酵製品は、発酵によりそれらが取り除かれているため問題ありません。
野菜中心の生活ではなく、肉や魚、卵といった動物性タンパク質を含む食品をしっかり食べることが重要です。
また、リーキーガットの場合、まず小腸の機能を改善していく必要があります。
そこで、実践していただきたいのがディフェンシブフードです。
ディフェンシブフードとは、胃腸の機能を改善していく食事法です。
小腸の機能を改善していくのに必要なことは、主に、
・小腸の腸壁を傷つけてしまうガスの発生を抑える
・傷ついた腸壁を修復していく
ことです。
生化学的に、正常な代謝に必要なタンパク質の摂取量は体重 1kg あたり 1g とされています。
例えば、体重 60kg の人は一日 60g のタンパク質を摂る必要があります。
肉や魚、卵などに含まれるタンパク質量はおよそ 20〜25% です。
そのため、毎日 60g のタンパク質を摂るには肉や魚、卵などを 240g 〜300g 食べる必要があります。(必要量 × 4もしくは5 )
自分の体重から計算し、必要な量のタンパク質を肉や魚、卵などから毎日摂るようにしましょう。
また、消化率は加熱することによって良くなります。
例えば卵は、生卵よりも火を通した卵のほうが消化が良く、これは肉も同じことが言えます。
胃腸が弱い方は、十分に加熱してから食べるとよいでしょう。
*注意
タンパク質の摂りすぎは、腎臓の機能を悪くします。摂りすぎは、体重 1kg あたり 2g 以上の場合をいいます。
筋トレとは、筋肉の破壊と回復を繰り返しによって、もとの筋肉よりも太い筋肉をつくることをいいます。
しかし筋トレだけ励んでも、筋肉量は増えません。
筋肉を増やしたい場合は、多めにタンパク質を摂る必要があり、タンパク質を体重 1kg あたり 1.5g 摂るのが好ましいといわれています。
さらに、筋肉を増やすには、タンパク質だけでなく糖質も必要です。
肉や魚をいくら食べてもそのままでは筋肉にはならないのです。
インスリンというホルモンは、筋肉を合成する作用もあります。
インスリンは、糖質を摂らないと分泌されません。
スポーツ栄養学では、筋肉を発達させるには糖質とタンパク質を 3 : 1 の割合で摂るのが黄金バランスであるとわかっています。
また、筋トレ後 15 分後に栄養を摂ることが筋肉の増強効果がもっとも高まるといわれており、逆に筋トレ後に栄養を摂らず 3 時間以上経過してしまうと筋肉量が減ってしまうことがわかっています。
つまり、筋トレの直後 (15分後)のブドウ糖とアミノ酸の補給と、 2 時間後までの食事が、筋肉を増やすために欠かせないのです。
長い時間の積み重ねで発症した「病気」を治すのはそう簡単ではありません。積み重なった時間が長いほど治るのにも時間がかかります。
しかし、適切な治療を行えば症状は和らぎ、いつの間にか元気になっていたりします。
「食べ物」による食事療法は、薬の様に瞬時に効果を得られるものではないかもしれませんが、薬の様な副作用や薬剤耐性、再発のリスクは少ないです。
人は食べるもので病気になることもあるのですから、食べ物で病気を治すこともできるのです。
食事療法を実践している方は、実践からだいたい一か月、三か月、半年、と少しずつ調子が良くなっていることを実感できるとおっしゃいます。
そのために我々も全力でサポート致しますので、一緒に頑張りましょう。
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