上腸間膜動脈症候群では、
・食べると気持ち悪くなる
・食後に腹痛が悪化する
という悩みから、食べる量が減ってしまったり食欲が落ちてしまうことがあるかもしれません。
しかし、食べる量を増やしていかなきと必要な栄養が摂れずにさらに症状が悪化してしまう恐れがあります。
特に、
「糖質(白米)、タンパク質(肉や魚、卵)、脂質(肉や魚、卵)」を十分に食べていないと、適度な内臓脂肪が保てません。
二人前のように大盛を食べる必要はありませんが、一人前はしっかり食べるようにしましょう。
一人前はもちろんのこと、十分量食べているのに痩せていて、十二指腸を支えられるほどの脂肪がないという場合は、
栄養の吸収率が悪いと考えられます。
特に食べのもから栄養を吸収するための器官である小腸の機能が落ちていると、まずはじめに脂質の吸収が悪くなります。
小腸で脂肪が十分に消化されないと、そのまま大腸へ流れ、大腸の細菌のエサになり、ガスが多く発生します。
便が脂肪を含み、水に浮くようになります。
また、食べ物の消化を助ける胃、膵臓、肝臓由来の酵素の分泌が悪かったりしても吸収効率は下がってしまいます。
脂質を十分に吸収できるようまず小腸の機能を改善していく必要があります。
そこで、小腸の機能を改善するための食事「ディフェンシブフード」がカギとなります。
ディフェンシブフードとは、胃腸の機能を改善していく食事です。
小腸の機能を改善していくのに必要なことは、
・小腸の腸壁を傷つけてしまうガスの発生を抑える(発酵性食品を避ける)
・傷ついた腸壁を修復していく
ことです。
胃腸の機能を改善していくことで、栄養の吸収効率を高めることができます。
そうなると、上腸間膜動脈を支えるための脂肪がしっかりつき、食後の気持ち悪さや吐き気、腹痛で悩むことがなくなるでしょう。
長い時間の積み重ねで発症した「病気」を治すのはそう簡単ではありません。積み重なった時間が長いほど治るのにも時間がかかります。
しかし、適切な治療を行えば症状は和らぎ、いつの間にか元気になっていたりします。
「食べ物」による食事療法は、薬の様に瞬時に効果を得られるものではないかもしれませんが、薬の様な副作用や薬剤耐性、再発のリスクは少ないです。
人は食べるもので病気になることもあるのですから、食べ物で病気を治すこともできるのです。
食事療法を実践している方は、実践からだいたい一か月、三か月、半年、と少しずつ調子が良くなっていることを実感できるとおっしゃいます。
そのために我々も全力でサポート致しますので、一緒に頑張りましょう。
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