「食べると気持ち悪くなる」「食後に吐き気がする」という胃腸の不調があるも、病院で検査をしても原因不明ということで困っていませんか?
食事をした時に、吐き気や気持ち悪さを感じる方で、特に「痩せている」方や、「横になると吐き気が治まる」という方は、上腸間膜動脈症候群が原因かもしれません。
上腸間膜動脈症候群は胃腸自体の不調というよりも、入ってきた内容物を下へ通すことが難しくなっている状態です。
そのため、食後に胃もたれ、吐き気や腹痛などが悪化してしまうのです。
上腸間膜動脈症候群を改善させるためには、食べ物の通り道を良くしてあげる必要があります。
「上腸間膜動脈症候群」と言われても、漢字も多いし「上腸間膜動脈」がどこかも良く分からないという方が多いかと思います。
名前は少し難しくてややこしいかもしれませんが、簡単に言うと、
食べ物を通す管(十二指腸)が、お腹を通る血管(上腸間膜動脈)に押しつぶされてしまっている状態
です。
上腸間膜動脈は、図のように腹大動脈から分岐する動脈で、大腸の3分の2と、小腸全体および膵臓を栄養する血管です。
通常、腹大動脈と上腸間膜動脈のなす角度は 45° 〜 60° くらいで、その間に十二指腸が通っています。
この角度は、内臓脂肪により保たれています。
上記のような原因で内臓脂肪が少なくなってしまい、腹大動脈と上腸間膜動脈の角度が 15° 以下になると、十二指腸が押しつぶされて内容物が通過できなくなります。
そのため、胃もたれや吐き気、腹痛などの症状がでます。
それらの症状は食後に悪化するのが特徴で、前かがみでいたり、左を下にして横向きに寝ていると症状が軽くなります。
消化器内科において、胃カメラで異常がない場合、腹部CTや超音波検査、胃袋と十二指腸弓部の膨張などの所見を総合して判断されます。
上腸間膜動脈症候群の原因は、内臓脂肪が少ないことにあります。
そのため、内臓脂肪が少ないならたくさん食べれば良いんでしょ、と思うかもしれませんが、単に食事量を増やせばよいというわけではありません。
脂肪をつけるためには、「脂質」を効率的に摂取する必要があります。
また、リーキーガットやSIBOなどの場合、たくさん食べても「小腸」がよくない状態なため栄養の吸収が優れません。
その場合、胃腸の状態を根本的に改善していくための食事法を中心に、食べるものを変えていかないと良くなりません。
胃腸の状態を改善し、栄養の吸収効率を高めていくためには「ディフェンシブフード」の実践が大事になります。
ディフェンシブフードとは、・・・
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