甲状腺機能低下を解消しよう

 

甲状腺の機能を回復させるポイントの一つは、「甲状腺を悪くする食品を避ける」ことです。

 

「不調の原因」の項目でも述べていますが、もっとも甲状腺を悪くする食べものは「大豆」です。

豆腐や枝豆、煮豆、大豆ハンバーグなどの大豆製品を食べ過ぎないようにしましょう。

 

ただし、味噌や納豆、醤油などの発酵製品は、大豆に含まれるゴイトリンが発酵によりなくなっているため食べても大丈夫です。

また、ヨードを多く含む昆布の食べすぎや、ヨード製剤によるうがいなども避けましょう。

 

 

甲状腺ホルモンを補って症状を改善

 

甲状腺の機能低下では甲状腺ホルモンが不足しているため、その症状を改善させるためには甲状腺ホルモン剤(チラージン)を飲み、甲状腺ホルモンを補充する必要があります。

 

チラージンを飲みながら少しずつ甲状腺機能の回復を図っていけば、甲状腺ホルモンの分泌を徐々に増やしていけるかもしれません。

 

もし増えていけば、少しずつ薬の量を減らしていくことができます。

かかりつけ医とよく相談してみましょう。

 

自己免疫疾患の場合は腸からアプローチしていく

 

自己免疫疾患の場合はなかなか厄介です。

それは、自分の体を守ってくれるはずの免疫が自分の体を攻撃してしまっているからです。

 

この状態では、免疫が「何が敵で何が自分か」の判断が出来ず混乱してしまっています。

そのため、免疫が過剰にはたらき自分の体をも攻撃してしまっているのです。

 

この場合、免疫を正常化していく試みが大切になります。免疫は全身ではたらいていますが、その要となるのはです。

 

腸では、外から入ってくる食べ物や細菌、ウイルスなどの分別を行い、体に必要な栄養だけを吸収するように厳重に警備がなされています。

その警備には免疫細胞だけでなく、腸に存在する多くの細胞や腸内常在菌も重要な働きをしてくれています。

 

しかし、腸内環境が悪くなるとその機能がうまくはたらかなくなり、免疫に異常が生じます。

 

そして、腸から生じた免疫の異常は全身にも影響を及ぼしてしまいます。

 

腸の機能を改善していくためには、腸のダメージを改善していくための食事法「ディフェンシブフード」が役立ちます。

 

ディフェンシブフードのガイドブック「自律神経を整える食事」では、

 

  • 腸を傷つける食品
  • 腸のダメージ修復を促す食品
  • 良い脂と悪い脂
  • 薬と漢方

などについて詳しく解説しております。

 

自律神経を整える食事

 

 

一度乱れてしまった免疫機能はすぐには良くなりませんが、三か月、半年、一年、と治療(食事法)続けることで、根本からしっかり治していくことが大切です。

 

*既に本書をお読みいただいた方で、分からないことや気になることなどありましたら、下記の「相談する」ページよりご質問を受けております。

 

 

 また、「ビタミンD」にも免疫を正常化させるはたらきがあるので、ご参照ください。

▶ ビタミンDのはたらきについて

 

 

甲状腺まわりの血流を良くしよう

 

さらに甲状腺の機能を回復させるポイントは、「首をゆるめる」ことです。

 

甲状腺は首に位置するため、首の筋肉のコリが強くなると甲状腺への血流が悪くなり、甲状腺の機能が低下すると考えられます。

首のコリをほぐし、甲状腺への血流を改善させましょう。

 

首のコリをほぐすには、注意が必要です。首にはリンパ節や自律神経が通っているため、首をむやみに押したり揉んだりしてしまうと、リンパ節が腫れてしまい、自律神経のバランスも乱れて逆効果になってしまいます。

 

首に負荷をかけないようにほぐすには、揉み返しをおこさないやり方の整体に行くか、筋肉のコリをほぐす作用があるローションやクリーム、オイルなどをすり込むとよいでしょう。

 

治癒へ向けて

 

長い時間の積み重ねで発症した「病気」を治すのはそう簡単ではありません。積み重なった時間が長いほど治るのにも時間がかかります。

しかし、適切な治療を行えば症状は和らぎ、いつの間にか元気になっていたりします。

 

「食べ物」による食事療法は、薬の様に瞬時に効果を得られるものではないかもしれませんが、薬の様な副作用や薬剤耐性、再発のリスクは少ないです。

人は食べるもので病気になることもあるのですから、食べ物で病気を治すこともできるのです。

食事療法を実践している方は、実践からだいたい一か月、三か月、半年、と少しずつ調子が良くなっていることを実感できるとおっしゃいます。

 

そのために我々も全力でサポート致しますので、一緒に頑張りましょう。

 

 

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